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書庫 [小説]


 

 

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 古い書物はいい




色あせて茶色くなっていたりシミだらけになったような古い本。



開くとかびくさい匂いがしてきたりする。



ところどころに赤線が引いてあったり、へたな字で書き込みがしてあったりする。



先日、ふとしたことで昔読んだことのある「ヘンリー・ライクロフトの私記」という本のことを思い出し、家じゅうさがしてみたが見つからなかった。




あきらめていたところしばらくして書店に飾ってあるこの本を見つけた。

うれしくなり手にとる間もなくレジへ持っていって支払いを済ませた。




あわただしくわれながら可笑しかった。



文庫本だがしゃれた装丁で、あきらかに最近発行されたものだ。



著者はジョージ・ギッシング。



訳者は池ひろあき氏

読みはじめると昔読んだ記憶がよみがえる。



どうしてこんな本が好きだったのだろうか、などと思い、感慨にふけりながら読んでしまう。



黄色いマーカーを入れ、付箋をつけておいた箇所がある。



どんな人が、この本を読んだのか?



なんて事を考えながら時間を忘れる。。。


早く寝ないと。。。






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