ありえない葬儀 [小説]
20XX年
ネット葬は隆盛を極めオンラインは死者のアカウントで溢れかえった。
安らかに眠る死者達との思い出の日記。
微笑むヘッダー画像と遺族達は、うららかな午後を共有するはずだった。
悪化した状況が確認出来た時には、全てが遅すぎた。
トップ画像には模倣犯のイタズラと思われる、日々腐敗していく死者達の顔貌が大写しになり。
泣き叫ぶ遺族を含む国民は大混乱に陥った。
加えて死者達のアカウントによる書き込みが洪水のように押し寄せ、内容たるや某掲示板の比ではない下劣さを極めた。
2015-05-30 01:48
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