最後の。。。 [小説]
俺は死ぬときに
「やり残したことなんてないし悔いはないっ」
なんて言いたくないんだ。
だってちっぽけだろ?
お前のやるべきことってそんなに少なかったのか? って思うだろ?
俺ならこう叫ぶつもりさ。
「ああ! 俺の人生はやり残したことだらけだった」
あいつは夢と希望に満ち溢れたまま逝った。
死ぬ寸前まで前向きな男だったよ。
そう言ってもらえたら本望なんだよっ。
「なるほど。で、どうしたいんだ?」
「と、とりあえず。。もう少し生きたいですっ!」
「言いたいことはそれだけか?」
後ろを向いて駆け出した男の背中に向け、拳銃が火を吹いた。
2015-05-30 01:35
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0