プラネタリウム [小説]
僕は星を見るのが好きだった
近所にあった小さなプラネタリウム
親戚のおじさんのプラネタリウム
暇さえあれば何度でも通っておじさんに見せてもらっていた
「そんなに星が好きかい?」
ある時おじさんは聞いた
「うん。だってきれーなんだもん」
おじさんは嬉しそうに微笑んだ
あの日から数十年・・・
私はあのプラネタリウムにいる
親戚の子供がやってくる
貸切のプラネタリウム
「そんなに星が好きかい?」
ある時私は聞いた
「うん。だってきれいだから!」
親戚の子供の言葉に私はやさしく微笑んだ
丁度あの頃のおじさんの様に・・・
2015-06-26 04:34
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